2010年7月9日金曜日

StreamInsight のデバッグ機能

StreamInsight の一番うれしい機能が 「StreamInsight Event Flow Debugger」というデバッグ ツールです。このツールを利用すると、ストリーム データを簡単にデバッグすることができます。

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このツールを起動するには、[スタート]メニューの[すべてのプログラム]→[Microsoft StreamInsight 1.0 (en)]から「StreamInsight Event Flow Debugger」をクリックして、StreamInsight Event Flow Debugger ツールを起動します。
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起動すると、次のように[Start Page]が表示されます。
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このページでは、ツールバーの「Connect to Server」ボタンをクリックして、StreamInsight サーバー(インスタンス)へ接続します。
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これにより、現在の StreamInsight サーバーやクエリの状態を簡単に監視することができます。
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クエリの状態は、グラフィカルに確認することができます。
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また、現在流れているストリーム データをレコーディング(記録)する機能も備わっています。
次のように、ツールバーの「Start Recording Events」ボタンをクリックすると、レコーディングが開始されます。
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レコーディングの停止後、各ストリームの右上の「」ボタンをクリックすると、記録したストリーム データが表示されることを確認できます。
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また、デバッガーで記録したストリームは、ブレークポイントを設定してステップ実行することも可能です。ブレークポイントを設定するには、次のようにブレークポイントを設定したいストリームの左上の「」ボタンをクリックし、ツールバーの「Start Replay」ボタンをクリックすれば、ステップ実行を開始することができます。
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このように StreamInsight Event Flow Debugger ツールでは、ストリーム データのデバッグを簡単に行うことができるのでとっても便利です。

StreamInsight のインストール手順や具体的な利用方法については、弊社執筆の SQL Server 2008 R2 自習書シリーズをご覧いただければと思います。
http://www.microsoft.com/japan/sqlserver/2008/r2/technology/self-learning.mspx

StreamInsight 1.0 のインストール手順

■ StreamInsight 1.0 のダウンロード
StreamInsight 1.0 は、SQL Server 2008 R2 のインストール メディア内の「StreamInsight」フォルダーにインストーラー(StreamInsight.msi)が付属していますが、現在、StreamInsight 1.0 の更新版が提供されています。

現在(2010/07/01)の最新バージョンは、StreamInsight チームの以下のブログからダウンロードすることができます。

Updaate on the Update
http://blogs.msdn.com/b/streaminsight/archive/2010/06/28/update-on-the-update.aspx

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今後も、更新版が提供される可能性がありますので、最新バージョンに関する情報は、StreamInsight チームのブログまたはツイッター(以下)から入手することができます。

Blog: http://blogs.msdn.com/b/streaminsight/
Twitter: http://twitter.com/streaminsight


■ StreamInsight 1.0 のインストール
StreamInsight 1.0 のインストール手順は、次のとおりです。

最初に、ダウンロードした StreamInsight.msi ファイルをダブル クリックして、StreamInsight のインストール ウィザードを起動します。
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[セキュリティの警告]ダイアログが表示されたら、[実行]ボタンをクリックします。

インストール ウィザードの最初のページでは、[Next]ボタンをクリックします。
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次の[License Agreement]ページでは、ライセンス内容を確認した上で、[I accept ~](同意する)をチェックして、[Next]ボタンをクリックします。
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次の[Registration Information](登録情報)ページでは、名前と会社名を入力して、[Next]ボタンをクリックします。
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次の[Instance Configuration]ページでは、任意のインスタンス名(Instance1 など)を入力して、[Next]ボタンをクリックします。
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ここで入力したインスタンス名は、後述のプログラム コードから利用するので、メモするようにしておいてください。

次の[Product Key]ページでは、SQL Server 2008 R2 のプロダクト キーを入力または評価版(Evaluation Edition)を選択して、[Next]ボタンをクリックします。
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なお、ここで入力したプロダクト キーに応じて、StreamInsight のエディションが分かれ(Standard または Premium エディション)、Standard エディションの場合は。1秒あたりに処理できるイベント数が 5,000 までという制限を受けます。Standard エディションに分類されるのは SQL Server 2008 R2 Standard/Web/Enterprise、Premium エディションに分類されるのは SQL Server 2008 R2 Datacenter/Developer/Evaluation エディションです。

次の[Instance Configuration](インスタンスの構成)ページでは、StreamInsight サーバーを Windows サービスとしてインストールするかや、現在のユーザーを StreamInsight インスタンスのエンドポイントへのアクセスを許可するかなどを設定します。

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任意に設定して、[Next]ボタンをクリックします。

次の[Ready to install the Program]ページでは、[Install]ボタンをクリックすると、インストールが開始されます。
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インストールが完了すると、次のページが表示されます。
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ここでは、[Open Readme.txt]をチェックして、[Next]ボタンをクリックします。これにより、Readme.txt ファイルが表示されるので内容を確認します。
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最後のページでは、[Finish]ボタンをクリックして、ウィザードを終了します。
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以上で、StreamInsight 1.0 のインストールが完了です。

StreamInsight の利用方法については、弊社執筆の SQL Server 2008 R2 自習書シリーズをご覧いただければと思います。

http://www.microsoft.com/japan/sqlserver/2008/r2/technology/self-learning.mspx